投稿者: 299

  • 作る タミヤ スズキGSX-RR ’20 1/12「その12 マフラー」

    作る タミヤ スズキGSX-RR ’20 1/12
    「その12 マフラー」

    いよいよマフラーに入ります。バイク、特にGPマシンでは見どころでもありますよね。
    進めましょう

    キットのパーツ。とりあえず同じ色で塗装できるものや塗装前に合わせ目を消すものは接着です。

    意外に合わせ目も目立ちませんね。

    谷間になるところは・・・本当は溶接痕があるのですが、再現は諦めました。

    チタンシルバーにクロームシルバーを半々で混ぜて全体を塗りました。実写だとこれでもまだチタンよりで、もっとシルバーっぽいんですよね。

    排気口部分の網はHobbyDesignのパーツから。すでに局面になってる親切設計。タミヤの純正アップグレードパーツにもエッチングパーツが入ってましたが・・・自分で曲げるのも大変かなと思い、こちらにします。

    キットのパーツに穴を開けて・・・大変なので網の枠はタミヤ純正パーツを使用します。

    これ。

    曲げてあるからいいかと思ったら・・・・曲面が合ってないし・・・。

    貼るのも一苦労。隙間を埋めたりで案外難航しました。それでもエッチングパーツは「精密感」がでますね。苦労の甲斐はあります。

    繋ぎ目はブルーに振ったチタンシルバー。

    クリアーブラウン、クリアーレッド、クリアーバイオレット、クリアーブルーをクリアーで薄めて細筆で溶接跡を書き込みます。一回で色があまり乗らないようにして何度も手書き。すると自然な焼け具合になっていきます。これも実写を見ながらですね。

    ハズレ防止のスプリングをつけていきます。

    下部に着く黒いパーツ?カーボン柄です。デカールを乗せてソフターで軟化。

    何の部品でしょうかねぇ?

    接着して、あとは本体につけるだけです。

    マフラーの塗装はバイク模型の楽しみの一つでもあります。方法もいろいろありみんな試行錯誤してますよね。自分ならではの方法を模索するのもさらなる楽しみであります。

    次回はラジエターです

  • AIでオリジナルフィギュア製作 299 Black Cat Racer 1/12 「その1 計画〜生成編」

    AIでオリジナルフィギュア製作 299 Black Cat Racer 1/12
    「その1 計画〜生成編」

    せっかくキャラ作りなどしたので今度はバイクの横に立ってもらおうと検討。

    299店員さんバイクの横へ〜フィギュアをつくろう

    そんなわけで 今回は1/12スケールというそこそこ「ごまかし」の効かないサイズを考えてます。しかも今製作中のGSX-RRの横がいいかもなんて思ったのでした。まずはデータ製作用の画像生成からスタートです。

    最初は「GSX-RRの横に立って可笑しくないデザイン」の女性ライダーで作ると・・

    初期案はこんな感じでした。299店員さんはあとからで「単に女性ライダー」からでした。リアルタイプよりアニメっぽいほうがいいわというところと・・・

    ライダースーツがいいよね と2019アレックスっぽくデザインレイアウトを検討。上が最終デザイン。最後までこのままではないですが・・・

    完成予想図。ノリで生成をお願いしたら出てきた画像。笑いましたよ・・・すごいな。

    299店員さん登場です

    これが生成用の最終画像です。裏・・・というか背中が見えないと何を作るかわからないので・・・・

    背中もつくります。
    この辺りの生成はChatGPTに頑張ってもらいました。注文もあれこれ言って相当回数のリテイクでも文句を言わないのは・・・・助かります。
    本人(?)にも確認しましたが「案外、同じもの(同じキャラとか)を生成すること、一部ここだけ修正とか、 苦手」だそうです。すこしづつ変わったりがあるので細かく明言するのが良いらしいですね。「腕だけあげて」ではなく「右腕だけ肩まであげてそれ以外の体のパーツは動かさないでバックのレイアウトもそのまま」 みたいな感じらしいです。
    オリジナルキャラなのであまり細かいことはやりませんでしたが、なかなかコツみたいなものもAIにも必要ですね。自分の趣味趣向はつど「〇〇は覚えておいて」などお願いしておくと意外に忘れません。

    ヘルメットを持たせず手ぶらにしたのは生成時に一体で作っても困るかなと別で生成を考えました。上の写真は「ノーランの最新型で無地カラーで」とお願いした結果。ぽいですが実際のモデルではないそうです(AI談)。これを3方向で画像を作っておきました。

    いつものTripoStudioで

    完了です

    背中もきちんとできてます。

    今回はスケールもそこそこなのでブレンダーで3D生成データの修正などが必須。次回は修正編になります。

  • ブログを引っ越しました。299 BUILD LOGを始めます

    ブログを引っ越しました。299 BUILD LOGを始めます

    今まで使ってきたlivedoorブログから、ブログを引っ越すことになりました。ついでにブログ名も変更です。
    新しいブログの名前は、『299 BUILD LOG』。略せばぶろぐですけどね・・・

    新しいURLは、blog.299modelworks.comです。TOPページでブックマークをお願いします。

    中身はこれまでと同じように、作った模型や制作途中の記録、塗装、工作、失敗したこと、その途中で考えたことなどを書いていきます。場所と、記事を整理するための仕組みを作り直した、という方が近いかも。

    なぜ引っ越すことにしたのか

    一番大きかったのは、記事が増えすぎたことでした。
    あとジャンルも増えましたね。カーモデルとバイクから航空機、AFV、フィギュアと増えて、同じキットの記事も何回にも分かれています。

    書いた本人でも、「このキットの記事、どこだったっけ?」となることも(子供言わせると歳だそうですが・・・)。

    ブログという仕組みは、新しい記事を順番に読むにはとても便利です。
    一方で、何年も前に作った模型を探したり、ひとつの製作記を最初から追ったりするには、少し使いにくくなってきました。表示の重さなども含めて、そろそろ整理し直す時期かな。このあたりが今回の引っ越しのきっかけです。

    制作記事を探せるようにしました

    299 BUILD LOGでは、新しく MODEL INDEX を作りました。

    バイク、カーモデル、航空機、AFV、フィギュアなどから入り、さらにキットごとに制作記事を探せます。というか、読めます。できるだけ「作品単位」で、しかも読みやすくしていくつもりです。

    299 MODEL WORKSという場所

    今回、ブログの引っ越しと合わせて、299 MODEL WORKS という場もつくっていこうと思います(ネットで、ですよ)。

    ドメインは、   299modelworks.com

    299 MODEL WORKSはブログの一環やブログそのものではなく、299模型制作に関係するものをまとめる入口になります。
    日々の制作記録は 299 BUILD LOG。
    模型用塗料を探す 299 Paint Finder。
    Blenderで模型制作を助ける小さなツール群なども、299 MODEL WORKSの中でまとめていく予定です。

    これからも、やることはあまり変わりません

    AIや3Dプリンター、Blenderのような道具も増えましたが、それも模型を作るために使っている道具。色んな意味で紹介していけたら楽しそうです。

    基本、模型を作るだけですが・・・・・たぶん

    旧ブログについて

    これまでのlivedoorブログも、すぐに閉じる予定はありませんが、新しい記事は、基本的にこちらの 299 BUILD LOG で更新していきます。

    しばらくは残して、新しい299 BUILD LOGへの案内を置く予定です。

    長いこと読んでくださっている方も、検索などで初めて来た方も、これからもよろしくお願いします。

    299工場長

  • 作る タミヤ スズキGSX-RR ’20 1/12「その11 リアまわりの終わりとクラッチ」

    作る タミヤ スズキGSX-RR ’20 1/12
    「その11 リアまわりの終わりとクラッチ」

    お盆ですね 外は観光日和で県外ナンバーが溢れています。田舎住まいなので普段、車も通らないような田舎道ばかり。この時期だけは混雑するんですよね・・・・

    引きこもりなので家で記事を書くわけです。近々にサイトの更新を考えております。大型アップデートです。はい、記事にいきましょう

    P1010603

    フレームにスイングアームを装着。

    P1010604

    サスペンションのフレームも無事ついてますね。自作すると組み上がるまで少し不安です。

    P1010606

    で、エンジン側のスプロケットカバー。キットのものですが・・・

    P1010614

    厚みがあって入りにくい上にディテールがイマイチだったので自作。

    P1010615

    こんな感じで黄色いコードも再現です。

    P1010616

    リアアンダーフェンダーとでもいうのか・・・。ピンをエッチングパーツで再現

    P1010792

    リアフェンダーのボルトも追加。

    P1010793

    ブレーキホースの追加も。

    P1010794

    繋げています。これでリアは終わり・・・と、思ったら、ここからも見えるのですが目立つパーツがついて無いじゃないか? 

    P1010835

    そう、クラッチです。なんで忘れたか不明です・・・。ホビーデザインのアップグレードパーツでつくります。写真は使うパーツ類。ほぼエッチングですね

    P1010838

    重ねます。けっこうな重さになってます。

    P1010839

    ボルトの頭とかのピン。テープににはってプライマー→メタルカラー。

    P1010789

    なかなか細かいです。

    P1010790

    周りのカバーにボルトなど接着。

    P1010791

    エンジンに接着。この手のパーツはエッチングが一番ですね。自作でエッチングパーツとか作れないかなぁ。

    これで安心して次に行けます。次回はマフラーです。

  • 作る アシェット チャーチルMk.VII ガルパン 1/12「Vol.134〜137」

    作る アシェット チャーチルMk.VII ガルパン 1/12
    「Vol.134〜137」

    今月も到着しました

    P1010800

    今回もブリスターパックはありません。例のナフサ不足の影響でしょうかね? 処分的には最初からこれにして欲しかったと思います。

    P1010801

    134号。転輪左側の取り付けです。

    P1010802

    ・・・・転輪?ないけど???

    P1010803

    前後左右ともにプレートをねじ止め。

    P1010804

    左の後方に・・・あぁ、この間作ったやつですね。これをねじ止め。

    P1010805

    本体との接続に使う(のか??)ボルトを挟んでねじ止めします。

    P1010806

    裏から見るとこんな感じ。

    P1010807

    今号は終了です。

    P1010808

    135号で使うパーツ。誌面を撮り忘れました。転輪ですね。

    P1010809

    接着剤はいつものセメダインX多用途。乾くまで待ちましょう。

    P1010810

    転輪自体はピンの圧入。

    P1010811

    スプリングを挟み込んでねじ止め。その後横からピンで固定します。

    P1010812

    右後に固定で終わり。

    P1010813

    136号は誘導輪・右側ですね。

    P1010814

    パーツ。

    P1010815

    誘導輪はねじ止めです。

    P1010816

    右パニアにピン打ちで固定。

    P1010817

    本体との接続ボルトパーツ。

    P1010818

    こんな感じでパニアにつきます

    P1010819

    前後二か所ですね

    P1010820

    終了です。

    P1010821

    137号。履帯とUSBポートの口です。

    P1010822

    使うパーツ。

    P1010823

    毎回通りにピンを打って・・・

    P1010824

    長くなったなぁ。

    P1010825

    プレートにねじ止めです。

    P1010826

    これで4号分おわりです。

    P1010827

    こんな感じです。進んだような進まないような・・・。週間物は長いうえに進んだ感じがしにくくて、モチベの維持が大変ですね・・

    P1010828

    で、前回から入らなかったパーツ類。押入れの洋服入れみたいなケース・・・これがなんとか入ったのでしばらくはここに避難です。

  • 作る Swordfish Mk.II タミヤ1/48 HS442 “L”―1943年、大西洋対潜仕様を考証する

    作る Swordfish Mk.II タミヤ1/48
    HS442 “L”―1943年、大西洋対潜仕様を考証する

    今回は制作記事というより「そこに至った考証」です。大袈裟な話ではなく「この時のこんな機体」だったのかなぁ などと史実に思いを馳せたよ とそんな記事になります。

    Fairey Swordfish Mk.II HS442 “L”。

    今回製作するのは、Fairey Swordfish Mk.II HS442 “L”。
    1943年、イギリス海軍航空隊 811 Naval Air Squadron(811 NAS) に所属し、護衛空母 HMS Biter から作戦に参加した機体。

    1943年2月、HMS Biterには811 NASが搭載され、Swordfish Mk.II 6機とWildcat 3機で北大西洋における対潜作戦の準備を開始しています。4月にはWestern Approaches Commandの第5護衛群に加わり、船団護衛とUボート捜索が本格化しました。

    Royal Navy Research Archiveの艦歴では、この“L”をHS442と特定しています。

    1943年4月25日、船団ONS.4を護衛中のHS442 “L”は、HMS Biterから約8マイルの海上で浮上中のU-203を発見。英側資料では爆雷2発を投下して(と、されている一方でU-203生存者の米海軍尋問記録には『爆弾1発』との異なる記録も残っています)潜航を強要し、その位置を発煙浮標で示しました。その後、駆逐艦HMS Pathfinderが追跡を引き継ぎ、U-203は数時間後に浮上、乗員が退艦しています。

    5月にもHS442 “L”は繰り返し対潜哨戒に出撃しており、浮上中のUボートへの攻撃や索敵任務を行っています。つまり今回の機体は、ソードフィッシュの代名詞ともいえる「雷撃機」としてではなく、大西洋の船団を守る対潜哨戒機としての役割が大きかったんじゃないか?と。

    そこで今回は、この1943年春の北大西洋で活動していたHS442 “L”を対潜哨戒機メイン運用と想定。で、考証したかった(大袈裟・・・)のは、ここからです。
    この時期の811 NASのSwordfish Mk.IIは、どのような塗装で飛んでいたのか。白い対潜塗装はどこまで回り込んでいたのか。そして、どのような装備でUボートを追っていたのか。

    そのあたりを一つずつ整理しながら、HS442 “L”の姿(模型としてですよ・・)を決めていこうと思います。

    1943年のソードフィッシュは何をしていたのか

    ソードフィッシュというと、1940年のタラント空襲や、1941年の戦艦ビスマルク追撃で魚雷を抱えて飛ぶ姿がまず思い浮かびます。実際、プラモデルの主兵装も魚雷ですから・・・

    しかし、今回製作するHS442 “L”が活動した1943年になると、その役割はかなり変わってきています。低速の複葉機であるソードフィッシュが、強力な防空火器を持つ高速水上艦へ雷撃を仕掛けることは、すでに非常に危険な任務になっていました。1942年2月のいわゆる「チャンネル・ダッシュ」では、ドイツ艦隊に攻撃を試みた825 NASのソードフィッシュ6機が全機失われています。以後、雷撃機としての第一線は新しい機種へ移っていきました。

    しかし、ソードフィッシュそのものが姿を消したわけではありません。

    むしろ1943年頃から、この古風な複葉機には対潜哨戒機、そして船団護衛機として新しい仕事が与えられていきます。大西洋では、ドイツ海軍のUボートが連合軍の輸送船団を脅かしていました。特に陸上基地からの航空機が届きにくい海域をどう守るかは大きな問題でしたが、護衛空母の増加によって、船団のすぐ近くから航空機を発進させられるようになります。1943年7月には、実際にソードフィッシュが護衛空母HMS Activityへ着艦する様子もイギリス海軍の公式写真として残っています。

    ソードフィッシュは速度こそ遅いものの、低速で安定して飛ぶことができ、小さな護衛空母からも運用できました。その性格は、広い海面を長時間捜索し、発見したUボートへ低高度から攻撃する対潜任務にはむしろ都合がよかったようです。のちにはASV(Air to Surface Vessel)レーダーやロケット弾も運用され、Mk.IIではロケット弾搭載のため主翼下面が金属張りに変更されています。

    対潜攻撃の主兵装となったのは航空機用爆雷でした。

    航空機は海面上または潜航直前のUボートを発見すると低高度まで降下し、潜水艦の進路を横切るように爆雷を投下します。爆雷そのものが船体へ直撃しなくても、水中爆発の衝撃によって耐圧船殻や内部機器へ損傷を与えることができました。第二次大戦中、航空機による対潜攻撃では爆雷が主要な兵器として使われています。

    今回の811 NASも、その任務を行っていました。

    1943年4月25日、HMS Biterから発進した811飛行隊のSwordfish “L”は、北大西洋でU-203を発見して爆雷攻撃を実施。その後、駆逐艦HMS Pathfinderが追撃し、U-203は失われました。さらに5月12日には、同じ811 NASのSwordfishがU-89への攻撃に参加しています。

    つまり、今回作る1943年春のHS442 “L”は、「時代遅れになった雷撃機」ではなく、大西洋の船団をUボートから守るために使われていた現役の対潜哨戒機として見る方が、この時期の姿に近かったのかなとふんでいます。「ちょっと時代遅れかとおもったけど、現役かよ」みたいな・・・・かっこよくないです?

    この任務の変化は機体の塗装にも表れます。

    海面上を低空で哨戒する対潜機には、上空から見た迷彩だけでなく、Uボート側から空を背景に見上げたときの視認性を下げることも求められました。そこで問題になるのが、今回の塗装でも悩むことになった機体下面から側面へ広がる白い塗装です。

    次は、この白が実際にどこまで塗られていたのかを考えます。

    参考リンク

    なぜ白く?

    1943年頃の対潜任務に就くソードフィッシュを見ると、それ以前の機体とはかなり印象が変わります。

    上面には海軍機らしい Extra Dark Sea Grey と Dark Slate Grey の迷彩を残しながら、下面だけでなく胴体側面まで大きく白く塗られた機体が見られます。

    最初にこの塗装を見たときは、「海上を飛ぶから白くしたのだろうか?」と思いました。が、この白は海を背景に機体を隠すための色ではありませんでした。

    まず、対潜哨戒機にとって重要だったのは、海上に浮上しているUボートを、相手に発見されるより先に見つけること(それはそう・・・)。

    当時のUボートは、水上航行中に航空機を発見すると急速潜航して逃れることができます。したがって航空機側からすれば、発見してから攻撃位置へ入るまでのわずかな時間が重要になります。RAF Museumの解説でも、対潜攻撃では潜水艦が潜ってしまえば正確な位置を捉えることが難しくなるため、航空機は発見後、低高度から爆雷攻撃を行っていました。

    そこで問題になるのが、Uボートから航空機がどう見えるかです。

    海上の見張員が航空機を見る場合、背景になるのは海ではなく空です。濃い色の機体は明るい空を背景にするとシルエットとして浮かび上がります。一方、下面や側面を白くすると空との明暗差が小さくなり、遠距離から発見されにくくなります。

    実際、カナダの対潜航空部隊でもこの効果が研究され、白く塗装した機体は空の明るさに紛れ、Uボートへより近づくまで発見されにくかったとされています。1942年には白い迷彩を施したHudsonによるU-754への攻撃例も残っています。

    つまり白い下面は、「航空機から海を見下ろしたときの迷彩」ではなく、「Uボートから空を見上げたときの迷彩」だったわけです(当たり前っちゃあたりまえですが・・・)。

    これは今回のソードフィッシュを考えるうえでのポイントになりました。

    HMS Biterに搭載された811 NASは、1943年春にはSwordfish Mk.IIを使って北大西洋で対潜作戦を行っています。Biterには6機のSwordfish IIと3機のWildcat IVが搭載され、Western Approaches Commandのもとで船団護衛とUボート捜索に投入されました。

    こうした任務に合わせ、ソードフィッシュにもExtra Dark Sea Grey/Dark Slate Greyの上面迷彩と、白い下面・側面を組み合わせた対潜塗装が使われるようになります。Swordfishの塗装研究では、この対潜用の白色塗装が1943年には生産機に現れていたことが指摘されています。

    ここで面白いのが、白が単純に「機体の下面だけ」に収まっていないことです。写真を見ていくと、白は胴体側面へかなり高く回り込んでいる機体もあります。考えてみれば、Uボートの見張員から航空機を斜めに見上げた場合、見えるのは翼下面だけではありません。機首や胴体側面も空を背景にして見えるため、そこまで白くすることには合理性があります。(実際、タミヤのソードフィッシュMkIIの箱絵も側面どころか機体は真っ白上の搭乗員前後だけ黒で塗装して翼面上は迷彩、下面は白というものです。)

    TAMIYAの箱絵

    一方で、どこからどこまで白くするかは、写真を見る限り必ずしも全機一様には見えません。

    ここが今回のHS442 “L”を塗るうえで一番悩んだ部分でした。

    • 下面だけを白くするのか。
    • 胴体側面まで白を上げるのか。
    • さらに機首まで大きく白くするのか。

    811 NASの写真や同時期の対潜仕様Swordfishを見比べると、一般的な塗装図をそのままより、1943年春の対潜任務機として白の面積を少し広めに取った方が自然ではないかと考えるようになりました。

    次は、その「白をどこまで塗るか」を写真から考えてみます。

    参考資料

    RAF Museumには、大西洋における対潜航空戦、ASVレーダー、爆雷攻撃などをまとめた解説があります。
    RAF Museum「Coastal Command」

    白色迷彩によってUボートからの発見を遅らせる考え方については、Juno Beach Centreのカナダ対潜航空戦の解説が非常に分かりやすいです。
    Juno Beach Centre「Home Defence」

    HMS Biterと811 NASの1943年の行動はこちら。
    Royal Navy Research Archive「HMS Biter」

    白をどこまで塗るか

    白を使っていた対潜対策は分かりました、が・・・・。「その白をどこまで塗るの?」です。

    対潜任務に使われたSwordfishを見ると、白は単純に翼や胴体の「下面」だけに収まっているとは限りません。Fleet Air Armの対潜機では、白が胴体側面まで大きく回り込み、場合によっては上面のTemperate Sea Schemeが細く残る程度に見える例もあります。

    1943年のCoastal Command向け塗装規定にも、白を側面から上方へ延ばし、正面や側面から見たときに機体がほとんど白く見えるようにする、という考え方が記されています。これはFleet Air ArmのSwordfishそのものに対する指定ではありませんが、当時の対潜航空機で白を広い範囲まで回り込ませる考え方を知るうえでは参考になります。

    Swordfishについても、1943年から対潜用としてExtra Dark Sea Grey/Dark Slate Grey over Whiteの塗装が使われたとする研究があります。

    まぁ実際、今回のHS442 “L”そのものの塗り分けを、写真から完全に確定できるわけではないのですけどね。

    HMS Biterには1943年当時のSwordfishを写した写真が残されていますが、モノクロ写真の光線状態や機体の角度もあり、「この線から上が迷彩、この線から下が白」とミリ単位で再現できる資料ではありません。

    そこで今回は、811 NASの写真と同時期の対潜Swordfishを見比べながら、特定の一枚をそのままコピーするのではなく、1943年春の対潜任務機としてあり得る塗装を再構成することにしました。

    最初は一般的な塗装図に近く、白を比較的低い位置で止める案を考えていました。

    しかし写真を見ていくと、それでは側面の暗い部分が多く、当時の対潜機としては少し印象が違うように感じます。逆に、胴体側面をほとんど白くしてしまう後期の機体に近い塗り方では、1943年春のHS442としては少し進みすぎているようにも見えるし・・・というジレンマ。

    そこで最終的には、白を側面へやや高めに回しつつ、機首付近では白の境界を少し下げることにしました。

    翼上面にはExtra Dark Sea GreyとDark Slate Greyの迷彩を残し、胴体は後方ほど白の占める割合を大きくする。機首では上面迷彩を少し広めに残す。

    史実写真を完全に再現した塗装ではありません。というか無理ですから。

    ただ、811 NASが北大西洋で対潜哨戒を行っていた時期、白色迷彩が拡大していく過程、そして写真から受ける機体の印象を合わせると、今回はこのくらいが一番納得できる落としどころじゃない?(資料を読んでいると前線で塗り直したなんて話も出てくるので、正解は無い気がします)。

    「確認できる資料で、自分の好きなHS442 “L”の姿を考えました」

    今回はそんな塗装考証です。

    HMS Biter Gallery — Royal Navy Research Archive

    結論ってほどじゃないですが・・・

    Swordfish Mk.II を作るにあたって読み調べると、最初のイメージ以上に、この機体は「雷撃機」という印象でした。

    まぁ1943年春、HMS Biterの811 Naval Air Squadronに所属したSwordfishは、北大西洋で船団を守り、Uボートを捜索・攻撃する対潜哨戒機として活動していたことだけが「事実」ではあるのですが・・。

    あとは創作ですね。これは「HS442は間違いなくこの塗装だった」と断定する再現ではありません。確認できた史実を土台にして、確認できない部分は当時の状況から推定する。

    こんな経緯で、1943年北大西洋で船団を守っていたSwordfish Mk.II HS442 “L”を制作してみようと思います。

  • 作る タミヤ FAIREY SWORDFISH Mk.II 1/48「その1 開封」

    作る タミヤ FAIREY SWORDFISH Mk.II 1/48
    「その1 開封」

    急にやりたいことがふえました・・・・ので、新しい模型制作に手を出します。
    とはいってもあまり手を入れる予定はないのです。

    P1010617

    もともとは作りたかった逸品。現用機より大戦頃の・・・こういった古い機体が好きなんですよね。

    P1010618

    フィギュアが3体付き。この機体のディテールとか見てると時代を感じてしまいます。

    P1010619

    ま、古いキットなんでフィギュアのディテールもこんな感じです。今のタミヤの技術でやり直しませんかね・・・

    P1010620

    主翼です。

    P1010621

    気軽にこんなディテールのはいったものが手に入るのですからいい時代ですよね。

    P1010622

    下主翼に上下の翼支柱ですかね。

    P1010623

    内部コクピットのアングルにエンジンですね。

    P1010624

    操縦席パネル。意外に細かいです。

    P1010625

    無線機ですかね。タミヤのキットは見ていてワクワクしますよね。

    P1010626

    兵装ですね。基本700キロ前後の積載可能だったようです。45cm航空魚雷と250ポンド爆弾が有名なところ。

    P1010627

    クリアパーツです。ちょっと厚いですかね・・・

    P1010628

    タイヤもありますね、

    P1010629

    排気管?アンテナですかね。ランナーはここまで。

    P1010630

    デカールです。

    P1010631

    紙類。

    P1010632

    注意事項とお願い。13カ国語?すごい量です。世界のタミヤですね・・・

    P1010633

    アドバイス。ぜひモコちゃんを復活・・・・(まだいってます)

    P1010634

    ほぼ、じゃなくて原寸迷彩塗装図。

    P1010635

    組み立て説明書。思ったより厚くて16ページもあります。

    P1010636

    あれ、ここのおじさんって変わりましたか? こんな人でしたっけ???

    P1010637

    今回のキットは3パターン制作できます。
    838飛行隊MAC-Ship AMASTRA 1943~1944 MAC-Shipは商船空母のこと。そこに配属された機体だそうです。下からの視認性を考えて機体下部や側面はほとんど白(に近いアイボリーっぽい)に塗られてたみたいですね。
    816飛行隊H.M.Sトラッカー搭載機 1943 護衛空母トラッカーの搭載機でこの頃はスーパーマリンシーファイアーとの混成部隊だったようです。対潜哨戒および船団護衛をソードフィッシュ、船団の上空防空・直衛をシーファイアで主に行ったと記録されてますね。
    810飛行隊1942 タンザニア 史実としては1942年3月に空母イラストリアスに搭載されインド洋に。5月にマダガスカルで戦闘参加。後、アフリカ東海岸(現タンザニア周辺など)で、潜水艦の警戒・哨戒任務に就く。その頃の機体でしょうかね。

    で、実際はどの機体で行こうかなといろいろ考えたんですが・・・・
    811海軍航空隊HS442 “L” 1943年春、護衛空母HMS Biterから北大西洋の船団護衛に出撃した、第811海軍航空隊の対潜哨戒機。浮上中のUボートを捜索し、爆雷による攻撃や護衛艦の誘導を行った機体ってことで・・・・塗装は写真資料を基に推定し対潜仕様にしてみようかなと思います。あくまでなんちゃってですから・・・

    長々書きましたがこうして史実を読みながら考察するのも楽しいものです。

    ChatGPT Image 2026年7月29日 15_00_31

    元にしてAIで作ってもらいました。すごいな・・・いろいろ思う部分はありますが「絵」として出てくるのはありがたいです。

  • 作る アシェット チャーチルMk.VII ガルパン 1/12「Vol.130〜133」

    作る アシェット チャーチルMk.VII ガルパン 1/12
    「Vol.130〜133」

    溜まった分もやっと終わりです。次回から順調に行けるといいです。

    P1010660

    130号からですが・・・なぜか今回は全部BOXです。めずらしい・・・

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    130号は転輪です。初転輪ですね。

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    使うパーツ。前だとブリスターパックでしたね。

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    接着。

    P1010665

    嵌めて・・・・

    P1010666

    差し込んで圧入。

    P1010667

    スプリングをいれてピンのはめ込み。

    P1010668

    この、小さいピンが軸になります。

    P1010669

    完成。こんな仕組みなんですね。初めて知った。

    P1010670

    131は誘導輪。なかなか大きいです。

    P1010671

    パーツ。

    P1010672

    リングを挟んでネジ止めです。完成。

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    132号。久しぶりの履帯とスイッチです。

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    使うパーツ。袋からだしたままです。ピンぐらい別の袋にいれてほしかった。

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    いつものようにピン打ち。だいぶ長くなりましたね。

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    スイッチはベースにはめるだけ。

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    完成。

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    133号です。パニア部だそうです。一般的に履帯の上部張り出しなどを呼びますが・・・これって履帯の中ですよね? ここもパニアって言うんですね。

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    箱です。しかも

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    持ち手付き。なんで?

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    プラパーツです。ここはダイキャストにしてほしかった。

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    前の号で作った誘導輪、これはめるんですが・・・ご覧の通り途中でピンが止まってます。

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    穴がズレてるんかい・・・・3.1mmのドリルで貫通させました。

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    無事に組み立てました。

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    今回の完成品。パニア部のパーツも入らない。いよいよ保管ケースを・・・

    ではまた。

  • 作る タミヤ スズキGSX-RR ’20 1/12「その9 チェーンとタイヤ」

    作る タミヤ スズキGSX-RR ’20 1/12
    「その9 チェーンとタイヤ」

    スイングアームの続きを少し・・・

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    リアスタンド用のロッドを自作。強度を考えて0.8mmの真鍮線を埋め込んでます。

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    裏打ちしているので頑丈です。

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    カーボンデカールにデカール。

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    チェーンカバーやサスペンションを装着。で・・・・

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    ここは埋めてますがネジ頭が見えているところ。一応実車を確認しながら、っぽいネジ頭を制作しています。

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    スイングアームは一応完成。フェンダー類の接着がありますが説明書だとタイヤをつけてあとのようですね。

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    チェーンです。これはキット。

    P1010413

    3Dプリンター製の自作です。前の記事でも書きましたが「自作チェーン制作支援サイト」を作ったので御興味のある方は見てくださいませ。

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    塗装しました。右下の真鍮色のパーツはエアバルブ。L字の物。

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    チェーン本体はチタンゴールドが指定色だったんですが、どうも写真をみると「もっとゴールドっぽい」感じがして・・・結局普通の金色で塗装。そのあとAKのENGINE GRIMEでウォッシュしました。

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    チェーンの塗装がおわり。

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    ホイールはブラックのツヤツヤに塗装して、

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    デカールを。ホイールのデカールは向きや位置に気を使います。

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    クリアーで保護して完成。

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    タイヤはジグをつかって表面を一皮剥いて・・・

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    ラッカーシンナーで拭きます。これで細かいカスを除去。

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    軽くセミグロスブラックを塗装して完成。

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    ホイールに嵌めてからミシェランデカールをはります。

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    乾いてから内側を軽くマスクして艶消しクリアーで馴染ませます。本来このタイヤシールはツヤツヤなんですが、貼ったままだとデカール周りのクリア部分?が妙におかしな感じになるので・・・諦めて艶消しでタイヤに馴染ませてます。

    リア周りはブレーキディスクとフェンダーですかね。次回はその辺りの予定です。

    自作チェーン関連記事の

    まとめページ

    ができました。興味のある方はどうぞ

  • 作る AIでオリジナルフィギュア② 1/24 299店員さん ブレンダーで修正編

    作る AIでオリジナルフィギュア② 1/24
    299店員さん ブレンダーで修正編

    今回はブレンダーでの修正です。当然、3Dプリンターでの出力が目標なので「見た目、ディテール、作り込み」は置いておいて「出力で安定して形になる」ことに重きを置いています。

    実際、6センチ強のフィギュアですから細かいといっても限界があります。そこはそれなりでも十分。

    Tripo Studioさんの出来にお任せです。

    3Dプリンターの限界点

    これがはっきりしないと先へ進めません。まずはこれを。

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    おおよそ1/24を想定した「仮面・・・なんとか」です。

    Tripo Studio上で公開されているモデルを、出力テスト用に使用しました。

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    頭のアンテナもそうですが・・・このマフラー。薄いが大丈夫かな?とそのままで出力しました。計測値で0.35mmです。このくらいでるんですね・・・・。

    P1010599

    そしてこれ。試験片ですね。大きな四角柱というかブロック? 右から10mm、5mm、2mm角です。条件が合えば0.1mm以下の精度で出せます。

    少なくとも今回の10mm角では、実測10.01mmでした

    。

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    問題はここから。円柱 いわゆるボス。一番左が0.3mm径。出力は可能ですが垂直はでませんね。

    P1010601

    細い壁。いわゆるリブと言われるものです。一番左の0.3mm幅は出力はできます。が、下が厚みがあってしっかりしていると収縮の差で上は波波します。そのとなり0.5mm幅は問題なさそうですね。

    P1010602

    最後、穴と溝。どちらも3mm厚の板を貫通させています。穴は0.3mm径は塞がってます。一番右のささやかな跡がそれ。以降0.5mmより大きいと貫通してます。溝は一番上の1mmと次の0.5mmは貫通してます。0.4mmは半分塞がった状態。以下全滅。

    うちのプリンターの限界値として・・・

     0.3mm板厚が限界・・・できれば0.5mmだと安全
     穴は0.5mm 但し貫通していない場合はもう少し大きめ
     溝幅については0.5mm以上

    この辺りが基準でしょうか・・・・うちのプリンターはELEGOOのMARS5です。MARSシリーズは大変お手頃感あふれたいい機体です。Ultraじゃなくて無印です。無印はコスパ最高ですよ。4Kだったりタイムラプスが撮れないとか日本語じゃないとか・・・でも2万円台ですよ。この性能で安くなったものです。

    ブレンダーで確認修正・・・どこまでできるか?

    確認と修正は段階的に行っていきます。まずは何から確定していくかはっきりしてれば迷いません・・・たぶん。では読み込みから。

    スクリーンショット 2026-07-21 6.12.31

    ブレンダーを立ち上げたところにSTLファイルをドラッグ&ドロップします。そのままOKすると・・はい。ちっさ!

    スクリーンショット 2026-07-21 6.13.52

    ディテールはちゃんとありますね。ブレンダーで寸法を見ると0.979m。メートル?そんなわけなくてCHITUBOXに持っていくと0.97mmミリだったので、

    私の作業環境ではBlender上の1単位を1mm相当として扱います(BlenderではSTL読み込み時のスケールや「Scene Unit」の設定によって扱いが変わるため、常にm表示をmmとしてよいわけではありません・・・と、GPT先生からのご指導でした)

    。

    スクリーンショット 2026-07-21 6.16.27

    次は大きさです。こうして首をかしげていたり、座っている時、大きさを決めるのが大変です。そこで頭身換算です。いまこの子の「頭部高」は0.170718mm。目標設定の項目を決めると(身長155センチで6.5頭身、1/24スケールが今回の目標)。結果が58.206倍とでます。「選択モデルをこの倍率でリサイズ」ボタンをおせばその大きさになります。

    ちなみにこのアドオンは自作?AIに作ってもらった? アイデア出しとUI決定は自分ですが作ってもらいましたよ・・・楽ですから。片手に電卓でもできますけども。

    スクリーンショット 2026-07-21 6.17.33

    無事57mmに変換。で、出力サイズになったので、あとは「薄い。細い。狭い」を確認修正します。

    ですが、まずデータとして面の状態を確認しておきます。これがきちんとしていないと、スライス時にトラブルになる可能性があります。

    最初に確認するのは面の表裏、つまり法線の向き。すべて外側へ揃っている必要があります。次に、穴や開口した辺などの「非多様体」がないかを確認します。さらに、自己交差や重複した面なども、できれば修正しておいた方が安全です(まぁ、これもGPT先生の情報です)。

    Blenderの基本機能では「選択→特徴で全選択→非多様体」、3D Print Toolboxでは各種検査をまとめて行えます。

    スクリーンショット 2026-07-21 6.20.42

    次がこれ。アドオンの制作には色々ありましたが完成したのは「寸法・薄さチェック」(まんまですな)。危険幅/厚み、これを0.5mmに指定。連続面数は隣同士でも起きてるか確認する範囲ですがAIおすすめの設定のままです。「全体を検査(薄板・近接)」ボタンではじめます。写真は結果。ちょっとわかりにくいですが・・・・

    スクリーンショット 2026-07-21 6.22.10

    エプロンです。黄色い面が検査で検知した面。実際に出力物を後で測ると0.42程度でした。

    スクリーンショット 2026-07-21 6.29.42

    エプロンの肩紐。これは体との隙間エラーがおおいです。谷になっていて狭いとエラーになります。

    スクリーンショット 2026-07-21 6.30.04

    エプロンの紐。これは危険レベルでした。1回目でそのまま出した時ペラペラで片方はなくなってましたね。先に検査すべきでした・・・。

    スクリーンショット 2026-07-21 6.30.26

    髪の毛。先端の細さと隙間などなど・・・このあたりはこのままで。

    実際、薄くないとでないの?とか思いますよね・・・

    スクリーンショット 2026-07-21 6.46.52

    どうぞ、結果です。これは1/24ではなく1/12。ご覧の通り隙間が「細いよ」エラーだけ。すごいでしょ、AI製のアドオン。この辺は実際に出力した結果で治すしかなかったのが、ある程度予測して修正できるのが助かります。

    スクリーンショット 2026-07-22 17.03.27

    修正しました。リボン部分は裏に正方形のオブジェクトを仕込んで擬似厚みをだしました。

    CHITUBOXとMars 5の環境では、別オブジェクトのままSTLに出力しても問題なく造形できた

    ので、このまま。

    スクリーンショット 2026-07-22 17.03.51

    ブレンダーでまずは最低限の確認と修正が終わりました。

    スクリーンショット 2026-07-22 17.05.46

    大きさも想定通りです。あとは出力ですね。

    もう少し大きいフィギュアだと修正箇所も増えます。塗装用に分割したりディテールも増やしたいとか、その辺りはいずれご報告できるかと思ってます。次回は出力と完成までです。AI、すごいな・・

    関連する制作記録やツールは「

    299 WORKS

    」にまとめています。このシリーズ記事をまとめて読めるように

    リンク

    があります。興味ある方はどうぞ。